マインドフルネスは自分の思考の癖に気付き、それをコントロールする方法です。欧米では第三の認知療法として注目されています。
認知療法と聞くと『精神疾患の治療方法』と感じる人が多いですが、認知療法は何も精神疾患の治療だけに用いられるものではありません。
毎日の生活の質を向上させるために、マインドフルネスを行っている人もいます。
マインドフルネスは第三の認知療法として注目されているくらいですから、パニック障害や全般性不安障害の治療にとても有効であることは間違いありません。欧米の医師が勧めるくらいですからね。あ、ちなみに日本の精神医療は欧米に比べて遅れているため、マインドフルネス認知療法がほとんど普及していません。
日本の精神医療は薬物療法中心で他の治療法をおざなりにする傾向が強いですから。
マインドフルネスをする場合はグループレッスンに参加するか、自宅で本などを参考に行うとよいでしょう。
マインドフルネスをオススメする理由
マインドフルネス認知療法は、心に浮かぶ思考や感情に従ったり、価値判断をするのではなく、ただ思考が湧いたと一歩離れて観察するという、マインドフルネスの技法を取り入れ、否定的な考え、行動を繰り返(自動操縦)さないようにすることで、うつ病の再発を防ぐことを目指す。
本療法の一般的なレッスンは8週間行われ、導入前の面接、グループレッスン、ホームワークからなる。グループレッスンでは、まず干しブドウを味わうことから始まり、呼吸・身体への観察を中心として、静坐瞑想、歩行瞑想に進み、毎日45分間、週6日のホームワーク、1日3回、或いはイライラしそうになった時の3分間呼吸法へ進み、日々の生活で習慣的に行えるように訓練する。
Wikipediaより引用
これがマインドフルネスの概要です。マインドフルネスをすると、今までの自分の思考の癖に気付くことができます。そしてその思考の癖によって自動で動いている自分の行動の癖にも気付くことができます。
このサイトでも『パニック障害や全般性不安障害を治すためには、思考の癖を改善することが必要』と何度も言っていますが、いざ改善しようとしてもどうして良いかわからない人がほとんです。
思考の癖を改善するために必要なことは以下のこと。
- 自分を愛すること
- 自分の思考の癖を知ること
- 自分の思考の癖を受け止めること
- 自分の思考の癖を昇華すること
これらを行う方法として、私がおすすめしているのがホ・オポノポノと自律訓練法とマインドフルネスです。
マインドフルネスは『自分を愛すること』という項目が若干不足していますが、残りの項目については全てクリアしている治療方法です。
しかも、自分の思考の癖を知り、客観的に受け止め、昇華するという各段階を着実にこなすことができるため、本当に効果が高いです。
これが私がマインドフルネスを勧める理由です。
マインドフルネスの欠点
しかしマインドフルネスには欠点があります。それは人によってはマインドフルネスの実行時間が長く感じてしまうということ。
45分間もじっとして呼吸に集中しなければならないため、マインドフルネスを続けることに「面倒くさい」「しんどい」と感じてしまう人がいます。
じっとすることにマインドフルネスの真髄があるのですが、『行動しない・考えない』ということに慣れていない現代人にはなかなか取っ付きにくいです。
特にパニック障害や全般性不安障害は不安の思考が止めどなく流れ、身体的にも症状が出てくるわけですから、それを客観的に受け止めることがなかなかできない人もいると思います。マインドフルネスは心の症状も体の症状も改善できる、非常に優れた治療方法なのですが、最初の取っ掛かりでつまづく人が結構います。
グループレッスンに参加できれば否が応でも続けれるのかもしれませんが、そもそも人と会うのが嫌だという人もいます。
症状が強く出ている時にマインドフルネスは難しいと思う人もいます。取っ付きにくく感じる人がいるという点が、マインドフルネスの欠点と言えます。
ただしマインドフルネスをやったことによるデメリットはひとつもありません。やればほぼ確実に効果は出ます。自分が変わります。
まずは簡単なホ・オポノポノと自律訓練法から
マインドフルネスはお勧めできる治療方法ですが、『できそうにない』『今は荷が重すぎる』と感じている方は、「ホ・オポノポノ」や「自律訓練法」を行うようにしましょう。
こちらは簡単ですし、効果も高いです。
ホ・オポノポノや自律訓練法に加え、必要なら薬物療法も取り入れ、ストレッチなども行い、心身に余裕が出てきたらマインドフルネスを取り入れるようにしてみてください。
失敗しても大丈夫。今後またできそうな段階になってから、もう一度やってみたらいいだけですからね♪