パニック障害や全般性不安障害の原因は一言で言えば、いわゆる『ストレス』が原因です。ただ、このストレスというのは何も精神的なストレスだけではありません。
肉体的なストレスもパニック障害や全般性不安障害の原因の一つになります。また、精神的なストレスが肉体的なストレスに、また肉体的なストレスが精神的なストレスにそれぞれ作用することも間違いありません。
ストレスに対するコントロールができなくなり、ストレスに振り回される状態が続くと、パニック障害や全般性不安障害を含む精神疾患の症状が現れてきて、身体的、あるいは精神的に苦しみます。
健康な人の場合
私達は、症状の原因となる不安(=ストレス)をなんとか無くしたいと考えがちですが、そもそもストレスを無くすということは、健康な人にも不可能なことです。
ではパニック障害や全般性不安障害の方と健康な方との違いはなんなのでしょう。それはストレスをどのように受け止めるのか、また、受け止める力(柔軟性や許容力)が十分備わっているかどうかにあると思います。
健康な人でも頭痛がしたり胃の具合が悪くなったりすることがありますが、その場合でも「あぁ、めんどくさい。今日は頭が(胃が)痛いわ~」ぐらいで、その不快な部分も含めてある程度「こんなものだ」と無意識に決着させて生きています。
このような不安や不調などのストレスを感じながらも、健康な方は大きな不都合もなく(不都合があっても不都合と感じずに)生活しています。
つまり、ストレスに関してそれを享受はするものの、それ以上膨らませずにそばに置いたままストレスに囚われないのです。⇒物事に囚われないも参照してください。
パニック障害や全般性不安障害の方の場合
反対にパニック障害や全般性不安障害の方は不安やストレスがあると、そのストレスを主役としてそれ以外のことに頭が回らなくなるほど『囚われ』ます。するとその不安やストレスはさらに不安とストレスを呼び、悪循環が起きてしまいます。
また、体のストレス耐性が低下していることもパニック障害や全般性不安障害の回復を妨げます。
囚われの悪循環を断ち切り、体のストレス耐性を高めることで徐々に回復に向かいます。
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