最近まではパニック障害や全般性不安障害のなりやすさには遺伝が深く関係していると言われていました。しかし、今ではそこまで深く関係していないと言われています。
しかし、不安と関係する遺伝子が存在していることは間違いありません。
その不安に関係する遺伝子というものが『セロトニントランスポーター』という遺伝子です。
セロトニントランスポーター遺伝子はS型とL型の2つの種類があり、S型が多い人は不安を感じる傾向が強いと言われています。
- 神経質タイプ
- SS型
- 中間タイプ
- SL型
- 楽観タイプ
- LL型
セロトニントランスポーター遺伝子は上記の3つに分けられます
日本人の約69%がSS型で、約30%がSL型になります。楽観的タイプのLL型は約1%程度です。
つまり、日本人のほとんどが神経質タイプのSS型で、不安を感じる人が多いことがわかっています。
このように聞くと「もともとどうしようもないことなんだ・・・」と思うかもしれませんが、日本人の全員が精神疾患になっているわけではありません。
また、SSタイプでも楽観的な人は存在しています。
パニック障害や全般性不安障害をはじめとする精神疾患のなりやすさというのは、遺伝が一つの傾向にはなるものの、遺伝自体は大きな要因にはなりません。
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