気の持ちよう思考の癖などもありますが、パニック障害や全般性不安障害の症状が長引くと、精神も肉体も徐々に不安障害の心や体に変わっていきます。

 

思考のパターンは「不安に基づく思考」になりますし、肉体も「不安」に対応した肉体に変わります。

 

精神に起こる変化

自分の体や環境や精神の不調に焦点を当て、それら不安を出発点として物事を考えます。将来のこと、生活のこと、人間関係のこと、お金のこと。

これらを「自分を悩ませる重大な問題」と認識した上で、『どうしよう』『どうしたら』という思考が始まり、その思考がループするようになります。

 

肉体に起こる変化

肉体は不安時の肉体、つまり筋肉が固く呼吸も浅くなります。血管は収縮しますし、内臓の緊張するため機能低下が起こります。動悸や息苦しさの症状が現れたり、消化器系の機能低下の症状が現れたりもします。

 

これはパニック障害や全般性不安障害に方に限らず、健康な方も含め、ほとんどすべての生物はストレスが加わると、そのストレスに対して【逃走か闘争】のどちらかを行えるように体が反応します。

 

【逃走か闘争】のどちらの選択であってもすぐに動けるように筋肉には力が入り、息を潜めるため呼吸が浅くなります。小さな音や光などにも敏感に反応できるよう、精神と五感が研ぎ澄まされます。

 

パニック障害や全般性不安障害の不定愁訴の多くは、ストレスによる人間の当然の反応が過剰に続いていることが原因だと考えると、いろいろと説明がつきます。

 

ストレス反応過剰状態が続くことで体はリラックス状態に戻りづらくなるため、不定愁訴が続くのだと思います。

 

甘えや気の持ちよう・・ではない!

パニック障害や全般性不安障害は「甘え」や「気の持ちよう」で片付けるにはあまりに複雑です。実のところ、「まぁ何とかなるか」とか「深く考えなくてもいいか」というように『深く考えない』という方法は、治していく過程で必要になる時期はあります。

 

甘えなのか?ですが上記の通り、パニック障害や全般性不安障害になると精神状態や肉体状態が複雑に絡み合い、ストレスに対する体の過剰反応が(自分のコントロールを離れ)続くため、『気の持ちよう』だけで治していくには無理があるのです。

 

ストレスに対する生物の【逃走か闘争】というとても強い生存反応が、精神と体に過剰に出続けているのがパニック障害や全般性不安障害なのです。

 

その生存反応が症状として心身に現れるため、生活に支障を来たすようになるのです。間違っても「甘え」ているわけではありません。

 

『甘え』という言葉はまったくもって頓珍漢な、的を掠ってすらもいない見当外れな言葉です。

 

いくつかのストレスが絡みあい、ストレスがストレスを呼んでさらに大きくなり、そしてまたいくつも絡みあう。このような状況下で体の『不安を感知するセンサー』が過剰反応し続けているのがパニック障害や全般性不安障害です。

 

特に急性期や慢性期に『気の持ちよう』だけで治していこうと思うと、挫折してしまうかもしれません。パニック障害や全般性不安障害を治すにはいくつかの方法を組み合わせることで治っていくものだと私は思います。

 

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