パニック障害や全般性不安障害の原因は大きく分けると『心』と『体』ですが、その二つに係る大きな原因ともなるのが『環境』です。
ここで言う環境とは、現在の環境と過去に体験した環境を指します。
現在の環境とは、家庭や職場や学校の生活環境と、病気や環境汚染などの生理的環境に分けられます。一応便宜上原因別に分けましたが、難しく考える必要は全くありません。
よくわからないという方は、『現在や過去の環境から与えられるストレスがパニック障害や全般性不安障害の原因になるんだなぁ』と理解していただければOKです。
生活環境によるストレス
家庭から受けるストレス、職場や学校から受けるストレスを抱えている方はたくさんいます。期待や強要、人間関係などがストレスになります。
周囲に自分を助けてくれる人がいない、または気が置けない友人がいないなどもストレス解消の手段がないため、ストレスを蓄積していく原因にもなります。
生理的環境によるストレス
病気や怪我などで断続的にストレスを受けることがあります。また、投薬によるストレスもあります。アレルギーもストレスになります。
最近では花粉症が精神疾患の一つのきっかけになっているということを聞きます。継続するアレルギーが体の不調を長引かせるため、これがストレスになるからです。
これは花粉症に限りません。あまり知られていませんが、人によっては自分でも気が付かない程度の食物アレルギー(特に遅延型)が体にストレスを与えていることもあります。
過去に体験した環境については
過去に体験した経験や自分を育てた環境が、今現在の自分を形成しています。
そのため、過去の体験が思考のクセとなって、現在の言動や物事の捉え方をストレスのあるものへと変えていることもよくあります。
子供の頃に虐待を受けていると、人を心から信じる心が育っていないこともありますし、愛が希薄な環境で育つと、愛することや愛されることが体感的になかなか理解できずに、ストレスを溜めることもあります。
また、過去に体験した環境によって外傷後ストレス障害(PTSD)になることもあります。
パニック障害や全般性不安障害を治すためには
現在の環境を思い切って変えたり、自分にとってよい環境に作り変えるのが一番の対処法です。
もちろん環境が変えづらい人はいると思います。中には「絶対にこの環境は変えることができない」と感じている人もいると思いますが、それは思い込んでいるだけで、対処方法は意外と存在しているものです。
その対処方法についてもまた触れていきます。
[adarea]