パニック障害や全般性不安障害になった方の多くが訴える筋肉の凝り。
一般的な人が「首や肩が凝ってさ~」と言いますが、パニック障害や全般性不安障害になった時の筋肉の凝りは笑って話せるレベルではとてもじゃないけどありません。
私も首や肩の凝りがひどい時は、どうしようもない鈍い重さと気持ち悪い辛さに一日中泣いていました。死んだほうが楽だって思ったことも何度もあります。
鍼灸院や整体院での施術や、鍼灸師や整体師の先生に教えてもらった『家でできるストレッチ』、そのほか仕事量の調整や書籍の助けなど、いろいろ平行して行うことで、とてつもなくひどい凝りの状態を脱することができました。
筋肉の凝りを改善すると、体に『余裕』が生まれます。すると、少しずつですがいろんなこともできるようになっていきます。
あばら骨の間の筋肉を伸ばす
私はお世話になっている整体院で「パーソナルトレーニング」を受けています。トレーニングと言っても、CMなどでよく見る「筋肉質になるための筋トレ」ではありません。
私の病気の具合に応じたストレッチなどを個別で指導してくれるトレーニングです。
このトレーニングをしている時に先生が面白いことを言っていました。
「あばら骨の間の筋肉が固い」ということです。人間の体は肺や心臓を覆うように、上半身の上部分は肋骨が背骨から体の前に伸びています。
この骨と骨の間の筋肉が柔らかくなると、肋骨の動きの制限がなくなるため、肩甲骨や肩などの筋肉が引っ張られることがなくなるそうです。
もちろん肩や首の凝りの原因はあばら骨だけにあるわけではありません。背中を縦に伸びる筋肉や、腰から足にむけて体内をつないでいる腸腰筋などの緊張緩和も必要です。
ただ、肋骨の間の筋肉を伸ばすストレッチは忘れがちになる人が多いため、あばら骨の間の筋肉を伸ばすことも重要になると言ってました。
パニック障害や全般性不安障害になると、首から背中にかけての筋肉が硬くなります。特に「背中の凝り」を取り除くにはあばら骨の間の筋肉を緩めることも重要なのだそうです。このサイトでもいろんなストレッチを紹介していますが、それはほんの一例です。
できればパニック障害や全般性不安障害の治療などを行っていて、ストレッチなどを個別で教えている整体院などで指導してもらうと良いでしょう。
本を見たり動画をみながら行うのも悪くはないのですが、「ここがわからない」とか「このストレッチをすると別の部位が痛む」など、人によって効果の表れ方や受け止め方などが全然違います。
ストレッチの都度、専門家に相談したり伝えながら指導してもらうと、その効果はまったく違ったものになります。
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