筋膜
筋膜とは、筋肉を包む膜・・・というだけの意味ではありません。筋膜とは筋肉を包む膜であり、骨を包む膜であり、内臓や神経、血管などを覆っている膜の全部を含めて『筋膜』といいます。


体を作っているのは骨や筋肉、内臓、血管、神経などですが、それを支えているもの一体何?と考えるとわかりやすいかもしれません。


体の表層は皮膚に覆われていますが、筋膜は皮膚の下から体の深層へと連続して繋がっています。皮膚の下に筋膜があり(表層)、腱や骨膜に向けて深く筋膜が繋がっています。

体が硬くなる症状の理由

パニック障害と全般性不安障害と筋膜と・・1
パニック障害や全般性不安障害になると体がこわばります。すると筋肉や内臓が固まるのですが、その時に筋膜に癒着が起こります。


パニック障害や全般性不安障害の症状による不安や緊張の症状が続くと、体内組織のこわばりも継続し、やがてそれが定着してしまいます。それと同時に、筋膜同士の癒着や筋膜と筋肉などの組織への癒着が起こります。


当サイトで「体のこわばりは伝播する」とよく言っていますが、これは筋膜が癒着することで他の組織の動きも制限されるため、体中にこわばりが伝わるということです。


パニック障害と全般性不安障害と筋膜と・・2
筋膜は体の至る所に存在しており、体の部位と部位をつないでいる組織です。そのため筋膜は『第二の骨格』として注目されています。


内臓や筋肉などの組織を支え形を維持しているので、体を形作っている『骨格』と言われているのです。


骨格は一部に異常が出るとバランスが崩れて他の部位に異常が発現することがよくあります。第二の骨格と呼ばれる筋膜も同じです。


筋膜の場合は筋肉だけでなく内臓や血管、骨や神経も支える組織ですので、一部分に癒着などの異常が起こることで該当部位の周辺や、別の内臓や他の部位に異常が伝わって出てくることは容易に想像できます。


パニック障害や全般性不安障害になると『不定愁訴』として体中に症状が現れますが、この原因の一つになっているのが筋膜の癒着であり、筋膜を介する「異常の伝播」だと思います。


筋膜の性質については、ここで書くとちょっと長くなるので別にまとめています。どうして癒着が起こるのかについては⇒筋膜の癒着が起こる理由を参考にしてください。

筋膜の癒着を改善する方法

パニック障害と全般性不安障害と筋膜と・・3
筋膜の癒着があると組織の動きが鈍くなりますし、組織同士の動きも悪くなります。それを防いだり筋膜の癒着を改善する方法として有効な方法が「ストレッチ」です。


ストレッチにもいろいろありますが、筋膜を剥がすストレッチは「勢いをつけないストレッチ」です。


呼吸を止めず、ゆっくりじっくり伸ばし、気持ちよいと感じるところで深呼吸をする。

気持ち良いと感じるところで止めて、深呼吸を2~3回する。これが非常に重要です。



この注意点を守ってストレッチを行えば、筋膜の癒着を改善することができます。


パニック障害と全般性不安障害と筋膜と・・4
ヨガも筋膜をほぐす方法として非常に有効な方法ですが、ヨガはある程度筋肉や筋膜が柔らかくないとできないポーズも多いです。また筋肉量が少ないとバランスが保てず、ヨガのポーズを行っても十分な効果を得ることができません。


運動経験がない人や体が固い人、ヨガを挫折した人などはストレッチで筋膜と筋肉を伸ばすと良いと思います。


筋膜や筋膜の硬化を改善すれば体の不調の改善にもつながっていきますので、ストレッチを含む軽い運動は出来る範囲で続けるようにしてください。


もちろん病気の根本となる原因(不安やストレスの対象)の対策も平行して行いましょう。


ひとつの方法だけでなく、いろんな治療方法を平行して行うことでパニック障害や全般性不安障害は良くなっていきますので。