パニック障害や全般性不安障害になると肩や首や背中がひどく凝るという方が多くいます。私もそうでした。
この凝りは筋肉が固くなるで起こります。さて、一言で「筋肉が凝る」と言いますが、どこの筋肉が凝るのでしょうか。
私は整体で身体を診てもらっていますが、その時先生がこのように言っていました。
「パニック障害や全般性不安障害などの精神疾患を患っている方は、体の奥の筋肉が非常に固いです」と。
先生に話を聞くと、パニック障害や全般性不安障害の方は体の表面の筋肉も固いらしいのですが、体の奥の筋肉が非常に固いのだそうです。ちなみに、体の表面の筋肉を『表層筋』。体の奥の筋肉を『深層筋』と言います。
※深層筋はもっとたくさんありますが、わかりやすいように幾つか減らした画像を載せています。
病気じゃない人は表層筋をほぐすと体の凝りが解消されることも多いのですが、精神疾患を患っている人は表層筋をほぐしても凝りがなかなか取れません。
これは深層筋が凝っているからです。もっと言えば、深層筋が硬くなっているからあの辛い首こりや肩こり、背中の凝りが取れないのです。
深層筋の凝りをほぐすことが大事!
パニック障害や全般性不安障害の方の『凝り』を解消するには、表層筋の筋肉を解すだけでなく、深層筋の筋肉も解さないといけません。
いくら肩を揉んでも表層筋にしかアプローチしていないため、深層筋はほぐれません。
深層筋の凝りをほぐす方法は二つあります。
- 深層筋をほぐすストレッチをする
- 軽い有酸素運動で深層筋を動かす
まず深層筋をほぐすストレッチですが、ストレッチを行うときにあることに注意をするだけで深層筋のストレッチを行うことができます。
- 「無理をして筋肉を伸ばさない」
- 「伸ばす筋肉の奥を意識する」
- 「呼吸を止めず、むしろ深呼吸をしながらストレッチをする」
この3つを意識するだけで深層筋は解れます。当サイトでも散々言っていることですね。これらを注意してストレッチを行うだけで、深層筋は徐々にほぐれていきます
次に軽い有酸素運動について。有酸素運動を行うと否が応でも筋肉に血流が流れ込みます。筋肉内に溜まった老廃物が流れますし、筋肉が動かされるので柔軟な筋肉になります。ただしストレッチをせずに有酸素運動をすると筋肉を傷めます。カッチカチに固まった筋肉を無理矢理動かしても筋肉にダメージが加わるだけですからね。
運動前には必ずストレッチをしますよね?あれは筋肉を伸ばすことで運動時の事故を防ぐためです。
若干時間はかかりますが、深層筋に効かせるストレッチを行うと、同時に表層筋もストレッチできますので、必ず注意点を守ってストレッチを行い、凝りがとれてきたら軽い有酸素運動を行うようにしましょう。
なお、運動後は筋肉に疲労が溜まっていますし若干筋肉が硬くなっていますので、運動後にももう一度深層筋ストレッチをするようにしましょう。
思考の癖や環境の改善も必要です!
当然ですが精神的な緊張を解くこともコリ解消には重要です。外側から一生懸命凝りをほぐすアクションを起こしていても、内側からせっせと体を緊張させていては凝りはなかなか解消されませんから。
一つの治療方法だけを行うのではなく、複数の方法でアプローチして治す。当サイトでいつも言っていることです。
パニック障害や全般性不安障害の首こりや肩こり、背中の凝りなど筋肉の凝り解消は、深層筋に着目することが重要です。このことは覚えておいてください。