思考の癖の改善がパニック障害・全般性不安障害を治すために重要な事であることは、このサイトでも散々お話していることです。
ここでは『思考の癖』について間違えやすい点について紹介します。
この部分を抑えておかないと、パニック障害や全般性不安障害がなかなか治らないと思いますし、治っても再発の危険に怯えたり、最悪の場合は再発してしまったりするでしょう。
病気の前と後では『思考の癖』が違う!?
まず、思考の癖の改善と言っても、パニック障害や全般性不安障害になる前となった後では、『思考の癖』の定義そのものの捉え方が変わります。
病気の前の『思考の癖』の定義
パニック障害や全般性不安障害になる前の『思考の癖』とは、今まで歩んできた人生において学んだ経験、体験、環境、教育などによって形成されます。
これらの要素に加え、持って生まれた遺伝なども若干ですが思考の癖を形成する要素となります。
それらを元にして形成された思考の癖を基本として、私達はさまざまな判断や行動を決定します。
ネガティブ思考の人とポジティブ思考の人の行動の違いは、思考の癖の違いであり、思考の癖の違いは人生の経験や教育や環境などの違いです。
当サイトでは、パニック障害や全般性不安障害になる方の多くが、病気になる前の『思考の癖』が何かしら偏っていると考え、思考の癖の改善を提案しています。
病気の後の『思考の癖』の定義
パニック障害や全般性不安障害を発症した後に形成されるのが、『病気の後の思考の癖』です。
パニック障害や全般性不安障害になった原因は、病気になる前の思考の癖も大きな原因となりますが、病気になった後の不安症状や広場恐怖は、病気の症状によって引き起こされるものです。
例えば『電車が怖い』『家の外が怖い』『美容室が怖い』などの広場恐怖は、病気になる前は(苦手とは感じていたとしても)「恐怖」とは感じなかったことです。この広場恐怖の原因は病気の症状によるものです。
もちろん病気になる前の思考の癖が広場恐怖に影響することもあります。『人と会うのが怖い』『人混みが怖い(or 人が居ないことが怖い)』などです。
人に対して不安や恐怖を覚える症状は社交不安障害と診断されることもありますが、もともと人が少し苦手だった人が、パニック障害や全般性不安障害を発症してから症状がさらに強くなったという場合は、病気の症状が原因だと言えます。
思考の癖に気付き受け止める
このように、病気の前と後では思考の癖の発生原因が異なります。この点を理解しておけば、今後の治療もやりやすくなります。
なぜなら対処方法がちょっと違うから。
長くなりそうなので、対処方法についてはこちら⇒病気の前と後の思考の癖の改善方法で紹介しています。ご確認ください。
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