ストレスなんてものがなければ、パニック障害や全般性不安障害にならないのかもしれません。でもストレスは必ず存在しています。そもそもストレスの役割って何なのでしょう。
ストレスは生物が生きていく上でなくてはならない非常に重要なものです。
生物は食物連鎖で成り立っています。捕食生物が存在し、非捕食生物が存在しています。
非捕食生物は食べられないために危険には近づかないようにしなければなりません。捕食生物は生きていくために、逃げる非捕食生物を捕まえなくてはなりません。
死んでしまうかもしれない・・・という不安はまさにストレスなのですが、生物にはこの不安というストレスが生きていくために必要なものとして遺伝子にインプットされています。
もし外部から攻撃されるかもしれない時にストレスを感じなければ、その状況を受け入れてしまい命を無くしてしまいます。空腹で死んでしまうかもしれないというストレスを感じなければ、餓死してしまいます。
ストレスは必要なもの
ストレスがなければ危険なことを危険と感じることもないので、危険に無防備になり生命の維持が難しくなります。
このように、ストレスというものがまったく無い状態というのは、すべての生命が生きていく上であり得ないことなのです。
ストレスは『悪』というものではありません。ストレスというのは善悪で判断するものではなく、生命を維持するために、あって当然のものなのです。
しかしパニック障害や全般性不安障害になると、遺伝子に備わっている『不安』の機能が著しく乱れます。これがさまざまな症状を引き起こすのです。
ストレスは無くせるものではないですし悪いものでもありませんが、パニック障害や全般性不安障害を治すためにはストレスを軽くしていく必要があります。
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