安定期になると、パニック障害や全般性不安障害の症状がほとんど治まっています。思考の癖や物事の捉え方もかなり修正されているため、以前よりも「生きやすく」感じる方が多いかもしれません。
パニック障害や全般性不安障害を治すためにやってきたことに自信を持ち、今後は体からの声もきちんと聞いて、消極的休息と積極的休息を日々こころとからだに与えるようにしましょう。
《消極的休息》
体を横にしてボーっとしたり、睡眠を取ることで消費された体力や気力を回復させます。
消極的と言うとイメージが悪く感じるかもしれませんが、決して悪い方法というわけではありません。体を動かさないでじっとしていることで体力を回復するのは、生物が生きていく上でごく当たり前のことですから。
体を動かさないことでエネルギー消費を抑え、かつ、自然回復させることを消極的休息と言います。
《積極的休息》
体を動かして運動をしたり、友人や家族と楽しくおしゃべりをして体力や気力を回復させます。
運動をすると体が活性化します。パニック障害や全般性不安障害を治す過程で運動を重視していたのも体の機能の活性化を目的としていたからです。
激しすぎる運動を続けるのはよくありませんが、適度な運動は体力と気力を回復させてくれるのです。
友人や家族と楽しく話しをしているとストレスも解消されます。ずっと一人でいると、心に新しい風が入ってきません。自分以外の誰かと触れ合うのはとても良いことなのです。
消極的休息と違い、「行動してリフレッシュする」のが積極的休息です。
《これまでの経験を活かそう》
ストレスをコントロールし、消極的休息と積極的休息を生活に取り込んで、全般性不安障害になる前よりも健康で楽しい生活を目指しましょう。
楽しく食事をするとともに体の喜ぶ栄養素を取り入れ、適度に運動をして体の機能を活性化させ、笑いを生活の中に取り入れて人生を楽しみましょう。
治し方を知っているのですから、パニック障害や全般性不安障害を怖がる必要はもうありません。
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